OracleDBのリストア・リカバリ試験前に念のため取得しておくファイル

リストア・リカバリはデータベースの最も重要な機能といっても良いでしょうか。

ですがデータベースのリストア・リカバリ試験には失敗時には大きなリスクを伴います。

最悪の場合に備えてリストア・リカバリ試験に前に必ずコールドバックアップを取っておくことを推奨します。

目次

データファイル

まずは最も重要なデータが格納されている「データファイル」です。

必ず「dba_data_files」でどこにファイルがあるか確認しましょう。

環境によっては通常想定外のディレクトリに配置されていることがあります。

↓のコマンドで必ず確認しましょう。

select TABLESPACE_NAME, FILE_NAME from dba_data_files order by TABLESPACE_NAME, FILE_NAME;

制御ファイル

制御ファイルもとても重要なファイルです。

制御ファイルは複数の領域に格納されているので必ずどこに配置されているのか確認しましょう。

↓のコマンドで必ず確認しましょう。

show parameter control_files 

REDOログファイル

REDOログは直前の状態に戻すためにも1メンバーは必ず取得しておきましょう。

↓のコマンドで必ず確認しましょう。

select GROUP#, TYPE, MEMBER from v$logfile order by GROUP#, TYPE, MEMBER;

アーカイブREDOログファイル

アーカイブREDOログファイルもREDOログファイル同様、障害直前に戻す場合に必要なファイルです。

↓のコマンドで必ず確認しましょう。「log_archivedest*」に

show parameters log_archive_dest 

SPFILE or pfile

意外に忘れてしまいがちなSPFILEとpfileです。

デフォルトでは、「$ORACLE_HOME/dbs」に格納されています。

spfileは↓のコマンドで確認しましょう。pfileの確認方法はないようです。

show parameter spfile 

環境によってはシンボリックリンクでSPFILE・pfileを参照している場合もあるので気を付けましょう。

リスナーパラメータファイル

リスナーファイルも消してしまうと再作成に面倒です。

デフォルトでは「$ORACLE_HOME/network/admin」に「listener.ora」に格納されます。

ですが、実際に使用しているリスナーパラメータファイルは「$TNE_ADMIN」に設定されている場合がありますので注意してください。

確認方法は↓方法になります。

echo $TNS_ADMIN 

tnsnames.ora(ローカル・ネーミング・パラメータ)

tnsnames.oraも消してしまうと再作成に面倒です。

デフォルトでは「$ORACLE_HOME/network/admin」に「tnsnames.ora」に格納されます。

ですが、実際に使用しているtnsnames.oraは「$TNE_ADMIN」に設定されている場合がありますので注意してください。

確認方法は↓方法になります。

echo $TNS_ADMIN 

補足:一時表領域のデータファイル

一時ファイルは再作成できますが、一応格納先の場所を確認するSQLを残しておきます。

↓のコマンドで確認できます。

select TABLESPACE_NAME, FILE_NAME from dba_temp_files order by TABLESPACE_NAME, FILE_NAME;

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